第2回 幻想異端文学大賞 |
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今回の「テーマ」:
“超男性”
「幻想異端文学大賞」とは、あるひとつの「テーマ」にそってオンライン作家の方々から短編小説を募集し、審査の上、「最優秀幻想異端文学大賞作品」を選出するという、オンライン初のアンダーグラウンド系文学大賞企画です。
今回の「テーマ」は“超男性”です。
受賞作品発表
※「皆様の批評」は読みたい方だけ反転してお読み下さい。
最優秀幻想異端文学大賞
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作者:Qビック | 350歳 | オス | 殺生森の古狐 |
作者のコメント:書いてはいけないものを書いてしまった感じです。 今は、こういう想像しないけど、子どものころはよくしてました。 拙者にとって、少年拷問って、原点っぽい感じです。 趣味じゃない人は、気分が悪くなるだけだから、無理に読まない方がいいでしょう。審査には、「1点」のところにマークをして、「趣味じゃない」と書けば、たぶん、OKだと思う。 あと、一応、18禁(自主規制)です。 |
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皆様の批評:スゴイね。責めるシーンが長いのが良かった/「超男性」というテーマの超絶的解釈/ドストエフスキーの「白夜」を思わせるポエジーがある/意外なハッピーエンドにもらい泣き/なんでこの作者の残虐さの中に絶望を見い出す事が出来ないんだろう/ちょっとオチにつながるとこが稚拙な感じが…/趣味じゃない/どうしてあそこまで「玉」に拘った誠が智也に妹の性器をつけてしまったのかが理解できない |
優秀賞
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作者:赤池あすら | 25歳 | 男性 | 作家 |
作者のコメント:「無性生殖って想像できる? まったく連中とんでもない骨抜き野郎どもだ、俺たちはなんとしても自転車で時速300キロでどこまででもぶっとばさなきゃなんない。なんといっても、これはわれわれ心正しき人間にとっては当然の務めなんだからな」─これはハンター・トンプソンの『ラスベガスをやっつけろ!』のカヴァーなんで知ってる人も知らない人もそこは減点よろしく。ま、人生と世の中あれこれ考えるのはひとまずばか笑いして頭真っ白にしてからにしようじゃない。 | |||
皆様の批評:すごくスピード感がある文体に驚き/ジャリの同名小説の要素(自転車・ドラッグ・インド人等)をバラバラに分解してユーモアたっぷりに再構築した見事なコラージュ作品/最初に読んで「やられた!」と思いました。初期のボネガットみたいで好きです/楽しい感じだった/ノリがよい。もう少し短くまとめた方がよくなったかも/テンションが上がりっぱなしで単調で退屈 |
佳作
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作者:TOMOMI | 27歳 | 女性 | 電脳夢遊病者 |
作者のコメント:通常、男性はXY型、女性はXX型の性染色体を持っており、Y染色体を1個余分に持っているXYY型の男性を超男性と呼ぶってなわけで・・・ホントだよ。 | |||
皆様の批評:美しい文体で、主人公の苦悩がよく書かれている/ラストの主人公の精神の昇華は神々しいものさえ感じた。小説というより神話と呼んでしまいたい/物語性も抜群で、読みごたえ十分/たぐい稀な表現力と想像力/宗教的な割には科学的な種明かしがアンバランスな印象/好みじゃない/「あれ?」という感じで終わってしまったのが惜しい。途中まではノリノリで読んだ |
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作者:羽根蟲 | 29歳 | Male | 販売員 |
作者のコメント:超男性と聞いたときに、染色体異常の方だと勘違いしてました。無知です。 | |||
皆様の批評:ところどころにキラリと光る文章が見られる/文才があるのか、脳味噌が良いのか、どっちかが卓越していると思う/作品として応募作の中で一番まとまっている/オチはただの勘違い野郎だったってこと?遺伝子とあまり関係ない/なんか面白くないんだよね/前作と比べて文章のテンションが極端に低い/読んでいて解りにくい部分が目に付いた |
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作者:週刊文学文芸編集長 | 30歳 | 男性 | LEVEL42戦士 |
作者のコメント:「超男性」というテーマには直球で挑みましたが、結果、幻想異端文学ではなくなりました。 実際、3日(構想込み)で書いたものなのでご容赦の程。 |
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皆様の批評:うまい。面白い。長いのに退屈しない/今の編集長さんのイロイロと合わせ読むと更に味わい深い/楽しめました。東海林さんのエッセーみたいで(笑)。オチが「サイコ」でしたね/途中でオチが見えてしまった/練り込みが足りず、矛盾や疑問がいっぱい/昇華しきれてない、という一言に尽きる/うわ〜、ふつう〜、でもおもしれ〜、よろし〜んじゃないっすか |
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作者:夜長 | 年齢不詳 | 女性 | バイセクシュアルの塾講師 |
作者のコメント:私にとって、あの人は性別を越えてしまいました。本当はバレンタインに締めきりだったので、プレゼントとして渡すつもりが・・・。 | |||
皆様の批評:どこから読んでも、どこを切っても純度200%の夜長作品/生々しく妖艶な雰囲気が実に秀逸。夜長姫の最高傑作/こういうシチュエーションってただのエロでどうしようもないよなあ、とか言いつつ、高得点/加虐趣味は禁断の果実。蓋を開けると取り返しがつかなくなりそうでコワイ/雰囲気がよく面白いのだけど、説得力不足/全然わかんない/わかったような、わからないような・・・ |
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作者:ザッピー浅野 | 31歳 | 超男性 | 幻想異端文学連盟盟主 |
作者のコメント:一時はすっかり参加するのを諦めていましたが、他の皆さんの熱意ある参加を見ている内にやる気になり、最後の最後に二日間で書いたものです。新しいネタがどうしても思いつかなかったので、昔書いた作品をリメイクしました。とりあえず参加はしたぞ、と。 | |||
皆様の批評:指の切断シーンは面白かった/幻想な感じがよく書けている/文は読ませますね/あまり怖くないので、オチが生きていない/最後がなんかやだなあ/そんな夢を見!る盟主、あんた一体何者?/題名がクロサワの「夢」ですね(笑)/でもこれって「悪夢」なんですか?/よくぬけぬけとこんな作品を提出したな |
初めて御訪問の方は、御参考までに
「第2回幻想異端文学大賞」募集要項
を御参照ください。
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