第六回幻想異端文学大賞:花と蛇

受賞作品発表 第六回幻想異端文学大賞受賞作品の発表でございます。
初めてご覧の方は、参考までに
「募集要項」をご覧下さい。
「皆様の批評」は読みたい方だけ反転してお読み下さい。


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最優秀幻想異端文学大賞


該当作品なし!!




優秀賞

梔子夜伽

作者:きみよし藪太
年齢:24歳
性別:メス
肩書き:白衣なウーパー
コメント: きみよしは噛まれたり叩かれたり言葉攻めされたりが好きなのですが、実際に体験するのと書くのでは大変な差がありまして、書くほうは苦手だったようです。書けてないし。うう、噛まれたいなぁ

■皆様の批評:漱石の『夢十夜』を思い出しました/美しさという点では今回最高の作品/そのエロスとロマンチシズムとに驚嘆/行間より梔子が匂い立つような作品/句点の打ち方が良い/映像的に耽美で、華やかであり同時に毒々しい/きみよし藪太作品に、今までありそうでなかった文章/普通男=蛇、女=花とするところを逆にしてあるだけ、工夫してるかな、と/面白いが、その分やや未消化な感じがするのがもったいなかった/生を超越した世界で性を描くのは甚だ無理がある/なんか後半が納得いかないんですけど


華の穴

作者:ザッピー浅野
年齢:34歳
性別:男
肩書き:幻想異端文学連盟盟主
コメント: この物語には、蛇はでてきません。
蛇の要素は「華の穴」というタイトルに内在しているのです。
わからない方は、お近くのプロレスファンにでも聞いてください。

■皆様の批評:10点くらいつけたいです/非常に面白く且つためになる作品/美しい愛のドラマですねぇ/大好きなのに! 蛇出てこないし!/作者にしては珍しく構成的手法だった/結局スポ根である点と、登場人物の名前などは非常に作者らしい/未知の世界を覗かせていただきました/フィクションノンフィクションという感じ/ラストが衝撃的/せっかくならもっと笑わせて欲しかった/理論の紹介であるような雰囲気が減点



佳作

螺旋

作者:つぶら
年齢:26歳
性別:女
肩書き:ぷー
コメント: 皆がエロでいくならば、私はエロでなくいくまでよっ。

■皆様の批評:構成が綺麗にまとまっていて好きです。職人芸ですな/テーマからはややずれている気もしますが、最初と最後のパラグラフが生きているので、いいんじゃないでしょうか/構成技巧に+と-を/実験的な作品/未完成な作品。完成形が読みたい/前回のような迫力がなくて残念。テーマにもっとどっぷり漬かって欲しかった/エッチシーンが一切無いのは今回の場合特に反則では?/花占いと同時に進行するなど、各所に工夫は見られるものの、それらを効果的に使っているとは言い難い/随所無意味に装飾的な感じがする/冒頭のお伽話がラストで完結している必然性がない



参加賞

夏の花

作者:Qビック
年齢:350歳
性別:オス
肩書き:殺生森の古狐
コメント: 健康第一!我ながら、健全な仕上がりになったなぁ。

■皆様の批評:純粋に好き。ただテーマをもっと消化していれば…/筋はこびのスムーズさは作者の技量の高さを物語っている/案外リアルな情動とロマティクは良いが、破綻のなさで減点/大分作風を抑えてるようで/性描写がややありきたりな感じがした/松嶋奈々子と滝沢秀明を彷彿とした/ちんけな月9ドラマみたいなストーリー/少年はまた玉を取られる。一体何のトラウマなんだろうか/なんかラストがなっとくいかないんですけど


fleur et serpent または 或る不条理な王と女王の物語

作者:深江三成
年齢:32歳
性別:ブンガク美少年
肩書き:えっち小説家
コメント: タイトルを雰囲気重視で決めました。あと決めてませんでした。いつも通りの漢らしい創作手法を貫いたのが特徴ですが、そんなこと作品のデキに関係ないですね。

■皆様の批評:一番楽しめた。なんかもう大好き/最後まで読ませる文章力。圧倒的でした/書出しの講談調はいつもながら流石です/雰囲気がいい/サディスティック、というより、サド的な作品/「こんなものかな?」で書いたという手抜きを感じる。この作者ならもっと面白くできるはず/物語を中世ヨーロッパに置いたのなら、もう少し凝った装飾的拷問具を沢山登場させてほしい/冒頭は面白かったんですけど、後半はフツーのSM小説って感じで残念/野薔薇姫のキャラが魅力的でない




作者:ネコタ斑猫
年齢:32歳
性別:女
肩書き:お母さん
コメント: どうぞよろしくお願い申し上げます。

■皆様の批評:これがいちばん面白かった。少女の気持ちに共感した/非常に難解な作品/もうちょっと時間をかけて、書き込んでいけばそれなりに良かったのではないか。ちょっと中途半端な感じ/実際の出来事を象徴化しているのだろうという事はわかるのだが、あまりにも揶揄が多くて複雑になっているため、主題がダイレクトに伝わらない/メタファーとして「不思議の国のアリス」などが使われているのも少し冗長が過ぎるのでは/なんか後半の展開が納得いかないんですけど


時夫の花、松代の蛇(仮題)

作者:網悟
年齢:31歳
性別:♂
肩書き:ギター弾き
コメント: SM、ホモ、レズ、ロリコン、スカトロ、近親相姦などが少しづつブレンドされた絶対に映像化不可能な網流SFエロティックコメディ!
ああ、幻想異端文学連盟が存在してくれてよかった!
さあ、初投稿です。はじめまして新人の網です。
本編はこちら!まだ1部に過ぎませんがどうかよろしく。

■皆様の批評:長島さんとこの「足人間コンテスト」なら高得点だったかも(笑)/構成にインパクトがあった。が、残念ながらそれだけ/面白いけど、遊びすぎな感も/連作とは大変実験的ですね/おちゃらけは見事に決まってるんですが、ちょっと解りにくい/とにかくふざけんな、というぐらい酷い駄作/完成度、テーマ、着想どれをとっても最低の言うならば「駄作の三冠王」




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